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あなたの言葉がわからない Ich verstehe Sie nichtあなたの言葉がわからない Ich verstehe Sie nicht
Alltag von eine Cembalistini ドイツ語と日本語で綴る チェンバリストのブログ
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偶成 (朱熹)

少年易老学難成     少年老い易く 学成り難し
一寸光陰不可軽     一寸の光陰 軽んずべからず
未覚池塘春草夢     未だ覚めず池塘春草(ちとうしゅんそう)の夢
階前梧葉已秋声     階前の梧葉 已に(すでに)秋声    (七言絶句)

訳:若い時代はうつろいやすく 学問というものはなかなか成就しない
  それゆえ ほんのちょっとした時間すらもおろそかにしてはならない
  池のほとりに春の草が萌え出して楽しい夢からいまださめきらぬうちに
  早くも庭先の梧桐(あおぎり)の葉を落とす秋が来たことに驚くのだ
                                       ~NHK漢詩紀行より~

作者の朱熹は哲学者として有名なあの朱子。(朱子学って歴史で習ったっしょ)いやぁ、この詩に説教されて、Ganmoは勉学に励んできまーす
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渡水復渡水 水を渡り 復た水を渡り
看花還看花 花を看 還(ま)た花を看る
春風江上路 春風江上の路
不覚到君家 覚えず 君が家に到る (五言絶句)

訳:川を渡り、また川を渡り
  花を見、また花を見て
  春風そよぐ川ぞいの路を歩くうち
  いつの間にかあなたの家につきました  ~NHK漢詩紀行~より

まさしく最近のGanmo。あなたの家を学校に代えれば、橋を渡って公園の花を見、自転車で爆走するGanmoの姿が目に浮かぶことでしょう
       見事に酔殺された花。

芳草凄迷一径斜 芳草凄迷(ほうそうせいめい)として一径(いっけい)斜なり
淡煙疎雨噪新鴉 淡煙疎雨(たんえんそう)新鴉(しんあ)噪ぐ
城南春色濃于酒 城南の春色 酒よりも濃(こま)やかなり
酔殺千林桃杏花 酔殺す千林桃杏の花    (七言絶句)

訳:香る草はうっそうとして、細い道が坂になってつづ
  淡くかすんで霧雨が降り、からすが騒がしく鳴く 
  町の南の春景色は、酒よりも濃いのだろうか
  千本の桃や杏の花をひどく酔わせてまっ赤に咲かせた  ~NHK漢詩への誘い~より

今回この詩を選んだのは、近くの公園の草が芳草凄迷、うっそうとまではいかないものの、緑濃く生えていたのを見たから。花にはあんまり詳しくないけどドイツにも桜っぽい花があって、つい先日まで花をつけて咲いてました。酔殺す~っていうところが好きで、赤系統の花を見るたびに、こいつは酔殺されておるな。などと呟いてしまう。今日は晴れてたけど、雨が降るとまだジャンパーがいるこの頃です。霧雨程度なら可愛いもんだがいっつもどしゃぶり。雨女だからね。

この月の始めは いつも夜に雨が降っていた
雨が雪へと変わるか変わらないかのそんな冷たい雨が
雨は道路に降り注ぎ トラックが跳ね飛ばす水の音もとても冷たく
吐く息は灰色 そう 灰色がよく似合う それはまさに死の月

十二月には自殺する女性が多くなるだなんて よく言ったものだわ
十二月は楽しいことが多すぎるというこの街では嘘の様

雨が雪へ変わり 雪はふぶきとなって 十二月の空から降ってくる
全てを覆い隠せないほど貧弱なのに 心の中まで凍てつかせる
風を見方につけて 家の中にまでうめき声を聞かせる
いつまで どこまで お前はついてくるのだ まとわりつくのだ

十二月は死の月 灰色の空模様が番号札をばらまく
十二月は死の月 電柱の影からひっそりと伺っている
十二月は死の月 気がつけばいつだって十二月に
十二月は死の月 思い出す人が多すぎる

十二月 またあしたね とは言いにくいじゃないか

人言春雨好 更好晩来晴   人は言う 春雨が良いと だがその夕方晴れたら尚良い
樹色通簾翠 煙姿著物明   木々の色はのれんごしに緑色に染まり もやは切れ切れにあたりの物にかかり次第に消えて行く
得泥初燕喜 避弋鴻軽    解けた泥をもって来たばかりのツバメは喜び いぐるみからのがれるように雁は身も軽く去って行く
誰見危欄外 斜陽尽眼平  みてごらん、この高楼のてすりの外を 夕日が目に一杯真正面に見える

                                            By蘇舜欽(北宋の人)五言律詩

この最初の句が好きです。そんでこの詩全体の風景も、雨が降って夕方にぱぁーっと晴れて、少しじとーっとしててそこらの木々にまだ露が残っていてナメクジやカタツムリも出てくる。どっからか夕飯のにおいがする。日が暮れるのが早いから、夕焼けが綺麗だといっている間に暗くなる。そして正にこの詩はアジアに似合う。そんな気がする。この詩はまた例によってNHKのラジオ漢詩講座の石川忠久先生著のテキストから拝借いたしました。少し注釈を付け足しますと、ツバメが来て、雁が去って行く春がやってきて冬が去る様子、また、鳥を見ることで空、夕日をもとらえるその目線のうつしかたも素敵である。


Profile*プロフィール
HN:
Ganmo
性別:
非公開
職業:
学生 studentin
趣味:
読書、料理 lesen,Kochen
自己紹介:
ドイツに留学中の音大生。日記内は音楽のことよりも笑いのネタばっかり。勉強の為にドイツ語と日本語で日記書いてます。Seit schon lange bleibe ich in Deutschland,aber kann noch nicht gut Deutsch sprechen.Trotzdem versuche ich auf Deutsch zu schreiben.
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